ななよの日々是好日

2015年4月まではhttp://d.hatena.ne.jp/nanayo743/を御覧ください。

舞台公演を振り返って②

おっと今年もあと3日!

前回の日記で「年内に今年出演した舞台を振り返る」と書いてから、油断してたら年があけちゃう!ってな訳で慌てて(笑)振り返りの続き。

11月の後半には、もう一つ舞台に出演。こちらは今年の5月にもお世話になった「東京ノ温度」さんの第6回公演、『ひやっきやぎよう』(漢字だと、百鬼夜行ですが)その名の通り(^。^)?妖怪たちが集う会員制バーで繰り広げられるドタバタ社会派コメディ。

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こちらの稽古には実質一週間の参加で、その前の本番が終わった直後に合流という無謀なスケジュール(^◇^;)体調などコンディションの調整もあり、かなり迷った末に出演を決めた。

結果、うん、出て良かった(o^^o)

5月に出た時も、夏に別の作品を見た時も思ったけど、作・演出の川島さんワールドは非常に明確。目指す所がハッキリしているから、稽古期間が短くてもどこかで大丈夫と予感してた。

とはいえ、思った以上の長台詞が中々身体に染みなくて小屋入りしてから本番2日目くらいまではかなり焦っておりました(^_^;)しかもマルサの女的な役所勤めの、論理的思考力もある役だった。今まであまり頂かないタイプの役だったけど、好評の声が多くて嬉しかったです。f:id:nanayo743:20171228230533j:image

ここの芝居は、現実では起こりえないような設定を全力で信じ、普段の1.5倍のスピードで台詞を喋る。

11月前半に出演した舞台は、リアルな感情のやり取りを重視する手法で創っていったから、ある意味真逆な演劇のようではあるが、実はそうでもない。コメディとして描かれている世界の内側には切実なものがあって、やっぱりリアルがあって。笑ったり、くだらないやり取りを楽しんで観ながらも、作品に込められてるものに気づく人も沢山いる、という創り。

これは芝居ならではの観客へのアプローチだなぁと思うのです。作家の言いたいメッセージを直接語りたいだけなら、演説でも良いし、文章で発表する手段もあると思う。そうではなく、その場の臨場感と共に、行われるやり取りを楽しんで観てもらいながら、日常では見過ごしてしまってる感覚や視点に、観客がいつのまにか出会ってる、みたいなのが素敵と思うし、そんな演劇の可能性を信じていたい。

来年もそんな作品に関わっていきたい。お芝居をする事と日常のバランスの取り方は、まだまだ模索しつつだけど、続けて行きます。

取り急ぎ、駆け足で振り返りました。

応援くださって皆さまに心から感謝です!

来年もどうぞ、よろしくお願いします(*^_^*)